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小説

  • 05/17/2021

ハルの珈琲

 香ばしい匂いがして目が覚めた。今朝もハルは寝起きが良くない私のために珈琲を入れてくれたようだ。いつもハルはスプーンなんか使わずに、目分量で豆を挽く。そんな適当感あふれるハルの珈琲の淹れ方は、案外侮れ […]

  • 02/23/2021

キリン

 私の数少ない特技の中に木登りというものがある。幸い、私はサバンナに住んでいて、ちょうど良い高さの木がそこら中に生えている。一番高い木から落ちても軽度の骨折程度で済む。とはいえ、まだ木から落ちたことは […]